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自分の思いを伝えられる関係性をじっくり作る

学校は新学期スタートから1週間ほどすぎました。教員時代は日々子どもとのやり取りの中で学級造りを思考錯誤しながら、年度初めのあわただしい時間を過ごしていました。

この時期の学校は、保護者とから見てもあわただしいです。健康診断関係、学力テスト、委員会など児童会の組織立ち上げ、交通教室。そして授業参観、懇談会。


支援学級の場合、新入生が入ることは在校生にとってとても大きな変化をもたらします。これまでの人間関係が変わるからです。子どもたちの承認欲求はお互いにピークを迎える感じです。


これは私がそんな中でのエピソードをまとめた雑誌掲載文です。


 ホワイトボードに可視化することは子供たちのコミュニケーションを促進します。自分の発した言葉を大事にしてもらえる経験は、子供たちの心をエンパワーします。教師が行っていたファシリテーターの役目がだんだん子供に移行していく。子どもがファシリテーターになると子どもの関係性がよくなります。在校生の中に1年生が入ってきた時、なかなか受け入れられずお互いを認め会えない時期がありました。そんな中でもこのホワイトボード・ミーティング®を使った活動を続けていくと、初めはかみ合わなかった歯車が、カチッと会う瞬間が生まれます。その瞬間教室に温かい空気は流れます。この小さな積み重ねが子供たちの成功体験につながり、子供たちにとって安心できる学級つくりにつながっていることを実感しています。

(明治図書:特別支援教育の実践情報 2021・6・7号掲載内容 一部抜粋)


自分が気にいらないと暴言を吐く、手を出す。本人は自分を守るために必死です。そして相手の方も。そんな中でホワイトボード・ミーティング®を活用していくことはとても有効でした。絵本の読み聞かせと合わせて、振り返りで、ことあるごとにホワイトボードに書いてきました。2学期中ごろ。歯車がかみ合った瞬間。

自分の不快な音を出されていことを言葉で伝えたのです。それまでは暴言や手がでました。しかしこの日は自分はその音が嫌いだからやめてほしいと。そうなると相手の子もとても素直に返事を返しました。

心の体力が温まるまでは時間がかかります。


ふわふわことばが増えていくには心の体力をじんわり、じんわり温めていくことがひつようですね。

「ちくちくとふわふわ」 著者:なないろ  出版社:CHICORA BOOKS 

            発行日:2019.2  


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