top of page

総合的な学習の時間を組み立てる(ごぼう1)

更新日:2022年4月28日


自分のターニングポイントになった総合学習があります。

天童市立寺津小学校での実践です。実際は写真もたくさん撮り、記録していましたが、転勤するときにすべて手放してきたことを今後悔しています。


寺津地区のごぼう。寺津は昔紅花などを運ぶ北前船の船着き場として栄えた地区。すぐ近くに最上川の支流が流れています。昔は氾濫のたびに大変な思いをしたとのこと。でもそのおかげて水はけのよい土壌ができ、下にまっすぐ伸びるごぼう栽培に適した土地になったそうです。

このごぼうに私が最初に出会ったのは地元の温泉「ゆぴあ」の中の産直。

ただ一人、「おじいちゃん作ってるよ」らなかった(笑)。総合のテーマにするのは難しいかなと思った時。


Tさんの「おじいちゃん作ってるよ」


この一言が総合のテーマに「ごぼう」を押し上げました。


おじいちゃんを講師に招いて栽培方法を教えてもらいます。学校の畑はごぼう栽培には向かいないため、肥料袋を使い、対応するなど、子供たちはもちろん私も初めての経験です。栽培し収穫。ここまではごく普通の栽培活動です。収穫時は思ったより長いごぼうに大興奮でした。


その後、このごぼうをどうするか。当然食べたいわけです。収穫感謝祭としてごぼう料理をつくり、お世話になったおじいちゃんや技能士さんにふるまうことになりました。メニューは子供たちが考えます。家で練習してくる児童もいました。ここまででもそこそこの実践にはなります。小さな探究のサイクルは常に回り続けていました。


しかし、子供たちの学びはここから加速します。振り返りをしていたときです。

Y君「ところで、なんでゆぴあにごぼう売ってたんだろう」

この問いが学習の方向を大きく転換させました。(転換というのは私の中で考えていたのはごぼう料理をもう少し考えることをイメージしていたのです)しかも、収穫も終わり振り返りの中でスタート時の話題にもどる。


今思うとこのタイミングを待ったからこそ子どもたちの自分事の問につながったのだと。もし最初のタイミングで私がそれを出していたら。この後の展開は生まれてこなかったと思っています。

そして子どもの思考は大人の予想を大きく超えてくる面白さがあります。


さて子どもたちの学びはどうつながったか。



閲覧数:55回0件のコメント

最新記事

すべて表示

「私」

bottom of page