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執筆者の写真miki kudo

「わからない」と言うこと。そこからのスタート

更新日:2022年4月6日

新年度がはじまり、週末、週明けには始業式、新任式、入学式といった諸行事がおこなわれ、いよいよ学校の1年がスタート。年度初めに「ことしがんばりたいこと」「将来のゆめ」「こんな〇年生に」を書き、目標設定。年度初めのあるあるです。そして私もかつてやっていました。(それの賛否はまた別問題なのでここではふれません。)


こどもたちは一生懸命書きますが、時に「わからない」「特にない」とつぶやく子もいます。そしてそういったことは日常の授業の中でもよくあります。

「わからない」と子供たちはどれだけいえているか。

その「わからない」を自分の言葉で言語化できているか。


先日の中高生のファシリテーションセミナーでお互いにインタビューの練習をした時のことです。

ファシリテーターの子が困っていました。サイドワーカーの子は「わからないんだよね・・・」とつぶやています。そしてそこで話が止まったことに困っていました。

「わからない」と言った言葉をそのまま書いていいことを伝えると二人ともびっくりした表情。ちょっと戸惑いながらファシリテーターがホワイトボードの真ん中に「わからないんだよね」と。するとサイドワーカーの子は「なんかね・・・」と自分から話し始めました。ファシリテーターは、ホワイトボード・ミーティング®質問の技を使いながら話を聞いて書いていきます。最後は自分がこれからどうしたいのか、自分の言葉で語っていました。

二人の感想には

 ○ファシリテーター

「わからない」と言われて最初こまった。でもわからないから話がどんどん進んでいき、じぶんで決めることの手伝いのようなことができた。ファシリテーターってすごい

○サイドワーカー

「わからない」を言っていいんだと聞いてびっくりしたけどうれしかった。安心した。


「なにかあるでしょ。例えば・・・」書かせないと、わからせないとという勝手な使命感で子どもを追い込んでいた昔の自分を思うと、「こらこら。その子の話を聞かないと・・・」と天の声でささやきたくなります(笑)


先生がファシリテーターであるだけでなく、こどもがファシリテーターになるとお互いのコミュニケーションから自分たちで前に進むことができます。


このあとの探究のテーマを話し合う活動では二人とも自信をもって自分の言葉で自分の思いを語っていました。小さな成功体験はこうやって生まれていくのだなあ・・・。


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