「このレシピを産直の野菜のところに置いてもらうと、買っていった人に野菜のこと、食改のこと、レシピのことをもっと知ってもらえるのではないか」
3学期もいよいよ半分を過ぎたころです。子どもたちからこのようなアイデアがでました。発信する活動は想定はしていましたが、時期も年度末なので、半ば私はあきらめていました。しかし、子どもたちはこのレシピをたくさんの人に知ってほしくなったのです。食改のことや、なぜ温泉に産直があるかなども。
早速、食改の方にレシピの公開の許可を確認します。(著作権ではありませんが考えたのは自分たちでないの)
3つのメニューがあったので3グループにわかれ手作りのリーフレット作成の開始です。(この分担をするときに、ホワイトボード・ミーティング®の手法を知っていたらと思うのです)カラーコピーをし、産直に置いてもらえるようにまたみんなで足を運びました。
このリーフレット作成にかかわっては国語の学習の中で行いました。国語の授業としては課題はたくさんのこったのですが、総合学習をトータル的に見た時、子どもが自分事として学びを進めていった良い1年になったと感じています。
今ならタブレットを使い作成するかもしれません。もしかしたら動画配信などもあり得るかも。予算をしっかり組めば印刷所に頼んでなどさらに大きく地域を巻き込むことができたかもしれません。そのような、様々なところで発表されているような華々しい実践ではありません。逆に自分がもがき苦しみながらいたころの実践です。この実践を通して子どもとの向き合い方が変わりました。
今、地域連携の学習、探究的な総合の学び、ICTを使った学習などがある中で、「子どもとともにつくる」を丁寧に考えていかないといけないのではないかと感じています。子どもたちには力があります。学びを楽しみながら進む力を信じて任せる。振り返ってみてその意味をかみしめています。そして学校現場を離れた今、Win-win-winの学びのありかたを、担任のサポートとしてなにができるかを探究していきたい思います。
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