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執筆者の写真miki kudo

みきてぃの本棚26


  石川晋 ちょんせいこ  著

  フォーラム・A     発行所

  2022.12.20  発行日

現職時代。国語の授業が苦手でした。


供のころ。本を読むこと、作文を書くことは好きでした。

1年生の時の教科書。一番最初の文。

 あかるいな。

 ひよこさん。

  ふたつに わけよう。 うれしいな。

 たいへん たいへん。 ひとつに しよう。

 

 もう少し文章が続いていた気がしますが、今でもこのフレーズは記憶に残っています。「はたらく車」「さけが大きくなるまで」「かわいそうなぞう」「ごんぎつね」「ひとつのはな」「川とのりお」「大造じいさんとがん」「大きな木」などなど今でも記憶に残っているお話があります。「さけが大きくなるまで」は全文視写をした記憶もあります。(宿題でごまかして先生からは怒られなかったのですが母に怒られた思い出付きです)暗記もしましたね・・・。


 中学では「オツベルと像」「奥の細道」「平家物語」・・・しかし

中学3年から国語に意識が強くなりました。

そして「国語」は苦手科目になっていき、教員になってっからもその意識が根強くのこっていました。


その意識が変わったのは石川晋さんのセミナーやちょんせいこさんとのこの国語ファシリテーションに参加するようになってからです。


この著書にはセミナーの中で実際に聞いたお話がたくさんでてきます。その時の様子を思い出しながら読み進めました。


私自身ホワイトボード・ミーティング®の認定講師をしていますが、何度も聞いているファシリテーターとしてのとらえを国語の授業のプロセスで具体的に書かれていることでより詳しく授業における教師の役割を再認識する一冊。


「教科書はアンソロジー」

この言葉は、初めてセミナーを受けた時の衝撃。これまでその意識なく取り扱っていたことを深く反省し、より丁寧に授業の最初に取り扱うようになりました。それだけでも子どもの意識が変わるのです。教科書のいわゆる赤本通りに授業をすることの大切さと難しさ。めあてを書く書かないのスタンダードのとらえ方。「型」としての授業を自分はどうとらえてきたのだろう。


「音読」

晋さんのアドバイスを受けてフリースクールで「枕草子」の授業を行いました。ひたすら音読。交互読み。読み終えて話をすると情景がとてもクリアにスクール生の中に落ちていました。音読一つとってもたくさんのスキルがあります。「宿題で音読をしてきなさい。」ということではなく、授業の中で行う。


「今書いているんです」から心待ちにしていた待望の一冊。この時間の長さの中に、晋さんとせいこさんの様々な対話が詰まっているのだと思うとさらに感慨深い。

個人的に途中にでてくる晋さんとせいこさんのイラストも好きです。

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